詩集
著者=鈴木 志郎康(すずき しろうやす)
装画=海老塚 耕一
俺っち、三年続けて詩集を出すっすっす | 8 | |
これって俺っちの最後の姿かって | 12 | |
俺っちはいい夢を見たっす | 16 | |
ピカピカの薬缶の横っ腹に俺っちの姿が映ったっすよね | 20 | |
雑草詩って、俺っちの感想なん | 28 | |
それならいっそ足を食っちまいなって | 32 | |
二十年前に書いた詩が一つ見つかったっちゃ | 36 | |
糞詰まりから脱却できて青空や | 46 | |
木の魚眼写真をいつも見ているっちゃ | 52 | |
俺っち束ねられちゃあかなわねえ | 56 | |
重い思い その一 | 60 | |
重い思い その二 | 62 | |
重い思い その三 | 68 | |
重い思い その四 | 70 | |
重い思い その五 | 74 | |
重い思い その六 | 86 | |
赤いセーターを着て詩を書いちゃったよ | 96 | |
濃紺のセーターの闇はね、濃かったっちゃ | 98 | |
俺っちの「プアプア詩」が学術論文に引用されちまったよ | 102 | |
俺っち、気持ちが先走ってるっちゃ | 112 | |
夜中のつぶやき詩を書いてやるっちゃ | 120 | |
長い柄のハンマーを空想してゾクゾク | 124 | |
大男がガッツイ手にシャベルを持って | 128 | |
奴と俺っちとわからんっちゃ | 130 | |
権柄面のおっさんの顔にちょろい俺っちの顔 | 134 | |
俺っち赤ん坊を抱いたの何年振りだっちゃ | 140 | |
関東大震災後のモノクロームがじわーっと来たね | 146 | |
引っ越しで生まれた情景のズレっちゃ何てこっちゃ | 168 | |
とがりんぼう、ウフフっちゃ | 178 | |
続とがりんぼう、ウフフっちゃ | 182 | |
続続とがりんぼう、ウフフっちゃ | 188 | |
昨年六月の詩「雑草詩って、俺っちの感想なん」を書き換える | 196 | |
改稿俺っち日本人だっちゃ | 206 | |
俺っち、おっさんの後ろ姿が忘れられませんっちゃ | 216 | |
俺っち、ガラスの鉱脈を見つけたっちゃ | 218 | |
俺っち、国電乗り回し遊びしたっちゃ | 222 | |
俺っちの家族が皆んな笑ってたっちゃ | 226 | |