論集
著者=大場 義宏(おおば よしひろ)
帯=稲川 方人
装幀=稲川 方人
まえがき | 12 | |
第一章 起き上がるネガとしての黒田喜夫 | ||
一 黒田喜夫論への取り掛かり | 18 | |
二 (その一) 新たな共同幻想=「個」 | 24 | |
(その二) 「個」と共同性をめぐる今日的言説 | 29 | |
(その三) 今日的言説の弛緩した混迷さ加減と黒田喜夫 | 35 | |
三 (その一) アメリカにおける「家族」の今日とわが国 | 42 | |
(その二) 社会事象と思想の因果の果て――少年の犯罪のことなど | 51 | |
(その三) 「自然」とは何か? 「妥当で自然な」とは何か? 黒田喜夫が埋められて在るところ | 63 | |
(その四) アノミー現象と芹沢俊介 | 71 | |
四 (その一) 戦後思想の岐路のあたりあるいは凶々しいスコップ操作の手つき | 82 | |
(その二) 思想的アイテムとしての自然あるいは「自然」と「個」の野合 | 91 | |
五 (その一) 北川透と黒田喜夫の前哨戦 | 102 | |
(その二) 若手旗手北川透の思想の底 | 115 | |
(その三) 「ことばの側へ賭ける」とは? | 127 | |
(その四) 北川透と黒田喜夫の斬り合いの後日談 | 140 | |
第二章 黒田喜夫の思想の構造 | ||
六 (その一) 「革命」と「村落共同体」 | 156 | |
(その二) さまざまな「村落共同体論」 | 165 | |
(その三) 田邊元の「種」との遭遇 | 172 | |
(その四) 田邊元の種的基体の構造(種の論理) | 182 | |
(その五――1) 黒田喜夫の「村落共同体論」から | 197 | |
(その五――2) 黒田喜夫の「村落共同体論」と田邊元の「種的基体論」 | 223 | |
(その五――3) 「種」からどのような媒介を経て「個」が立ち現われ、さらに「類」が立ち現われるか | 236 | |
(その五――4) 論文「種の論理の意味を明にす」 | 258 | |
(その五――5) 「『自然』と『行為』は相即する」・「行為的主体の弁証法の具現」 | 287 | |
第三章 『共同幻想論』批判とさらにその先へ | ||
七 (その一) 『共同幻想論』と『彼岸と主体』はともに「村落共同体論」だった | 310 | |
(その二) 外在的批判1――『共同幻想論』というマジック劇場のシチュエーションと楽屋裏 | 313 | |
(その三) 外在的批判2――『共同幻想論』のさりげなき補遺・修正 | 333 | |
(その四) 内在的批判1――『彼岸と主体』第一章・それではその「主体」はどこに在るのか? | 369 | |
(その五) 内在的批判2――『彼岸と主体』第二章・〈近代〉への甘えの一次性の否定 | 385 | |
(その六) 架橋 | 399 | |
あとがき | 428 | |