るしおる　59　

　雑誌　

　　装幀造本=菊地　信義

幾つもの言葉が一纏りの声としてしか届かなくなりつつある時刻、柔らかい布に身は包み、いよいよ受け身だけの存在となり、扉を閉め、眠りに沈んでゆく時、目を閉じたあと光源はどこへ行くのか、行ってしまったものたちはさらにどこへ行くのか……
――関口涼子

　2005年12月30日　発行　　菊変（220×190）　116ページ　
　定価1320円　(本体1200円)　ISBN978-4-87995-662-0 C1392 \1200E

`遺品`	`季村　敏夫`	2
`成熟した少女についてのスピーチ`	`建畠　晢`	4
`グラナダ詩篇`	`関口　涼子`	8
`二つの時間`	`倉田　比羽子`	26
`untitled`	`平出　隆`	30
`ベオグラード日誌　14　庭のある家`	`山崎　佳代子`	32
`ラスコー洞窟を訪ねて――若林奮私論　2`	`市川　政憲`	40
`犬の彫刻家・若林奮`	`酒井　忠康`	42
`白秋　第五通――詩と童謡のあいだで`	`高貝　弘也`	44
`書評＼ロゴスの臨界点から――デリダ『死を与える』`	`来住野　恵子`	48
`書評＼渦巻き模様――小泉八雲コレクション『虫の音楽家』`	`宇野　邦一`	52
`書評＼病躰作法――藤井貞和詩集『神の子犬』`	`中村　鐵太郎`	54
`書評＼〈詩=歌〉の生まれるところ――山下泉歌集『光の引用』`	`糸井　茂莉`	56
`白湧きやまぬ　ラトヴィア・リガの六日`	`高橋　睦郎`	58
`のど・か`	`平田　俊子`	62
`懐かしい名称を亡霊のようにかかえている`	`白石　かずこ`	64
`葉桜やふこ　空の底に落ちてゆく`	`ぱく　きょんみ`	67
`積乱雲の設計`	`河野　道代`	70
`ばるかろる`	`なかにし　けふこ`	72
`白昼幻想　他`	`高柳　誠`	74
`double　他`	`鈴村　和成`	80
`国　他　エストニア詩`	`カルユ・クルーサ/ラウリ・キツニック/藤井貞和`	84
`『眼球譚』論`	`吉田　裕`	90
`詩における「ここ」と「かなた」――古典中国の詩と詩学　11`	`浅見　洋二`	101
`エクス・リブリス　2`	`岩成　達也`	106

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