詩集
著者=桑原 徹(くわばら とおる)
装画=竹内 孝和
prologue | 8 | |
ヤドカリ | ||
時間の航海・第一次 | 10 | |
欲望の天文学 | 30 | |
I鳥の中の二つの爐發劉瓠II月蝕の構造 III神殿の娼婦たち IV水中の壺 V「干潟は神の大脳」より | ||
王女の欲望 | 36 | |
I夜明け前、限りない王女の欲望は II三つの爐箸瓠III井戸の中の両生類のヒエラルキー IV王女の目覚め V不安なレダの卵 | ||
欲望の建築学 | 42 | |
I牡蠣(サド侯爵の身体論からの抜粋) II形のために犠牲に供された円 III仮の建築 IV影の海の中に立つ巨石 V石棺の中の航海者 | ||
欲望の博物学 | 48 | |
I貝類採取人 II神の記名 III船 IV潰された貝類に似た思索 V骨でできたパラダイス | ||
猥褻物 | 56 | |
Iコップたちの性交 II空中の果実 IIIある時間的模型 IV神香糞 V隕石の族 | ||
猥褻物 | 62 | |
I傷んでゆく海牛(ある歴史的昏さの中をゆく航海者の著した自然史の序文より) II昏い時代にある美しい肉体たち III屍姦 IV舞台の歌姫 Vインターミッション | ||
空間の破れ | 68 | |
I紙に描かれたエロスの樹 II水と闇あるいは女神の普遍性について III言わないことによってその存在が証明された破船 IV張りぼての海における破れ V鏡の前で | ||
時間の航海・第二次 | 74 | |
情事の場所 | 92 | |
鏡 鏡の前で今 プディングと犀の偶然の出会い ある地上的交信 今日も崩れない虚構 | ||
性愛 | 100 | |
神はそれを別々の場所に置きたもうた アンドロギュノスの性愛 止まった写真 動く写真 体位あるいはヴェネチアの夢 | ||
汚い場所 | 108 | |
波打ち際のゴミ捨て場にて ドロシネーアの海 裸のマヌカンたちが 海辺のスカトロジー 沈む海の独白 | ||
舞台上の場所 | 114 | |
道化師のいる海 猥褻な流木 吊されたコンクリートの海 たった二人の水浴 意味の匂い | ||
暗示の海岸 | 120 | |
乙姫の完全な暗示のための工事 一時間だけを腐らないようにするための凸の側よりの暗示 一時間だけを腐らないようにするための凹の側よりの暗示 名前による場所の暗示 | ||
時間の航海・第三次 | 130 | |
epilogue | 148 | |
養殖真珠とりのうた | ||