書肆山田

品切鬼が花を嗅いでいる


 詩集 

 著者=末森 英機(すえもり ひでき) 
  栞=吉増 剛造
  装幀=青山 杳


 1997年11月15日初版第一刷 発行  B5変略フランス装箱入(255×162 176ページ 
 定価3080円 (本体2800円) ISBN978-4-87995-399-5 C1092 \2500E



  目次
I
鬼が花を嗅いでいる12
初冬の日14
回想記16
桃畑20
若い母親の指揮を待っている楽曲22
小さい神神のけんか24
深山の石26
善悪28
風のよい昼餉30
くもの巣34
妻ガ笑フ36
38
姉弟*なりけり小さい手がつながれる40
予兆の音42
 
II
ひらがなの国46
九月の日48
出發50
わたしは気がふれてうれしいと思う52
六月の日54
神慮のままに56
朝餉の卓58
天の川の石60
氷水をのんで62
自在問答64
童の寝息があかい68
乗法くく70
大雪72
真っ白な乖離74
 
III
長梅雨あいて78
子を負ぶると天が回る80
**82
望みは稚くて小さいほうがいい84
恢復の季節86
88
丘に心のぼれば――90
焼かれるひとよ92
夏の囚人96
真昼98
懐かしいひとよ100
火事場で騒ぐ子ら104
喪失 壱106
喪失 弐108
 
IV
夏三つ月112
静寂まで114
一枚のなまみであれ116
昼の仕度に118
自問自答120
山神122
赤、緑、黄色、赤124
これは夢ではありません126
平成抒情128
泥の子ども132
孤児みなしご134
***の國136
十一月の菊と霧は138
こんな雪の降る夜は140
 
V
点滴の夏144
夏は――148
小鬼の希い150
火の降る夜152
154
訣別の歌のきこえる156
昼寝が咲いている158
祭りの日160
夜話162
ひとかけの邪気164
刹那の花166
讃歌168
寂しい教会170
雪幻譜172
餞別174

    *傍に○
    **旁が単ではなく單
    ***旧字


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